デモ口座とライブ口座の相違
MT4では、デモ口座でもライブ口座でも、接続先口座を簡単に切り替えられます。
初めて自動売買EAを使うときは、まずは試しにデモ口座で動作させてみるという人は多いと思います。
使おうとしている自動売買EAが、実際どんな動きをするのかは、いきなりライブ口座では怖いですよね。
しかし、デモ口座を利用するで注意しなければならないことがあります。
それは、デモ口座では、とても優秀な結果を出した自動売買EAでも、いざライブ口座で動作させると、途端に損失を出し続けることがあるということです。
そして、これは、決して珍しいことではないのです。
なぜ、このようなことが起きるのかというと、注文エラー、スプレッド、値動きが考えられます。そして、この中で、もっとも重要なのが注文エラーです。
デモ口座では、実際の為替市場に対して注文を出すわけではないので、買い、または、売りのオーダーを出したタイミングで100%約定した形で進むことができます。
しかし、ライブ口座では、実際の為替市場に注文を出すので、オーダーを出したタイミングでは約定せず、少し不利なレートで約定することがあります。
この状態を、スリッページとか、滑るという表現をします。
そもそも、スリッページ以外でも、発注した注文が正常に為替相場に認識されていない場合もあります。
理想的な動きをするデモ口座と、現実の動きをするライブ口座とでは、異なることが多いのです。
デモ口座とライブ口座の違いを少しでも緩和させる方法として、デモ口座からライブ口座に移行したときは、まずは小ロットから取引を始めるという方法もあります。