FX(外国為替証拠金取引)は、本屋の投資コーナーでFX関連の書籍がひしめき合っているほどの人気の投資方法です。投資というよりは、トレードと言ったほうがピッタリかもしれません。
FXは、しっかりと、勉強し、理解した上でFXのトレードをすることが大事です。
しかし、勉強し、理解したからと言って、自分の判断だけで取引していたのでは、人間ですから、判断ミスなどは当然生じます。
FXの投資手法の一つ
そこで、ひとつの解決策となるのが、メタトレーダー4(MT4)とEA(エキスパード・アドバイザー)を使ったシステムトレード(自動売買)です。
EAが取引のためのロジックで、メタトレーダーがEAを動かす道具と考えてください。
- よいEAを使うことで、24時間、自動的に売買され、稼いでくれます。
- もちろん100%ということはないのですが、より高い確率で稼ぐためのツールとなり得ます。
メタトレーダー4にEAのファイルをインストールして、取引口座につなぐ操作を行うと、自動売買(システムトレード)を行うことができるようになります。
メタトレーダー「MT4」はロシアのソフトウェア会社、株式会社メタクオーツが開発したソフトです。
無料で使えるソフトですが、海外拠点の多くのFX取引業者(ブローカー)に利用されている、実績のあるソフトです。 MT4はFX取引をする世界中の投資家に支持されていています。
世界で一番有名なFX取引プラットフォームと言っても良いでしょう。
従って、海外のブローカーの多くがMT4を利用できるようになっています。しかし、日本在住の日本人の口座開設ができないところもあります。日本の金融庁との関係が影響しているようです。
MT4で自動売買するときの流れ
それでは、MT4で自動売買するときの流れを説明しましょう。
まずは、取引口座が無ければならないので、メタトレーダーが使える海外ブローカーに取引口座を開設します。
まず最初に、MT4を保存するフォルダを作成しておきます。
例えば、
「C:\MetaTrader\FXDD」のようなフォルダを用意するとよいでしょう。
「FXDD」はブローカーの名前です。
必ずこうしなければならないということはありませんが、今後、複数のブローカーを利用する場合もあり得るので、ブローカー毎にMT4のインストールフォルダを分けておいたほうが、管理しやすくなります。
次に、ブローカーのサイトからMT4をダウンロードします。
ブローカーのサイトのMT4ダウンロードのリンクをクリックすると、実行するか、保存するかを聞いてきます。
次に、ブローカーのウェブサイトからMT4をダウンロードし、パソコンにインストールします。
*上記の画像引用先;「FX攻略.com 2018年3月号 (2018年01月20日発売)16ページ」より
実行を選択すると、インストーラーが実行されます。
実行せずに、一旦ファイルを保存しても構いません。
保存後、ファイルを起動すれば、インストーラーが立ち上がります。
インストーラーが立ち上がると、まず、言語を選択する画面が現れます。
ここで日本語を選択してください。
次に、セットアップに関しての注意事項、ライセンス条項が表示されるので、「次へ」をクリックして行ってください。
そして、インストール先フォルダを訪ねてくる画面が表示されます。
ここで、最初に作った、インストール先フォルダを指定します。
変更ボタンをクリックすると、フォルダを選択する画面が表示されます。
そこで、作ったフォルダを探して、選択し、OKをクリックしてください。
インストール先の表示が、選んだフォルダになっていることを確認して、「次へ」をクリックします。
後は、「次へ」のボタンをクリックして、先に進んでいってください。
最後に、「終了」ボタンがある画面が出てくれば、インストールは終了です。
EAを導入
そして、自動売買取引を実行するために、利用したいEAというプログラムをMT4の所定の位置にインストールします。
MT4を起動し、EAを稼働させれば、24時間自動取引してくれるようになります。
MT4が売買のためのツールで、EAはMT4上で動作する自動売買を実行するためプログラムになります。
MT4がゲーム機で、EAがゲームのソフトと考えるとイメージしやすいかもしれません。
どんな取引をするのかは、どのEAを使うかによって変わります。
自分がこういう取引をしたいということをイメージし、それに合ったEAを選びます。
良いと思って選んだEAが、実際動かしてみるとダメだったと思えば、また別のEAを試してみればいいのです。
それを繰り返し、自分のイメージ通りの取引に近づけていってください。
じゃあ、どうやってEAを選んでいくのかということになりますが、EAの選び方については、改めて説明することとします。
ここでは、自動売買におけるMT4とEAの関係を理解してください。
何か、簡単だなって思って頂けたでしょうか。
MT4+EAの自動売買で海外ブローカーの口座が必要な訳
- レバレッジの倍率
- ベース通貨の問題
- 通貨分散
3つを1づつ見ていきましょう。
レバレッジの倍率
まず、一つめ。
これが一番大きな理由になるのですが、レバレッジの倍率の差があります。
日本国内では、レバレッジの倍率は25倍までに規制されています。
EAを使った自動取引では、リスク管理をEAが行ってくれるので、レバレッジの倍率が大きいほど、効率的な運用が可能になるのです。
海外のブローカーは、標準的に100~500倍のレバレッジが設定されています。
国内と比べて、その差が歴然です。それだけ、効率的な取引をしやすいのです。
ベース通貨の問題
2つめの理由は、取引口座のベース通貨の問題です。
自動取引に使用するEAは海外で作られた物が多く、ベース通貨が米ドルに設定されているものが多くなります。円で取引できないこともないのですが、円に換えたことでエラーを発生する場合があります。余計なリスクを排除する意味でも、米ドルをベース通貨にして取引したほうが無難です。
通貨分散
3つめの理由は、資産運用における通貨分散があります。
現在、日本の財政状況は安心できるものではありません。現実問題として、多くの専門家が日本の財政破綻の可能性を指摘しています。そんな中、日本国内だけに資産を置いておくことが、大きなリスクと成りうるのです。
ですから、資産の一部を外貨で保有しておくことが、一つの安心材料となります。
ちなみに、海外のブローカーに口座開設するときに、英語が必要になります。このことを不安に思う人がいるかもしれませんが、現在では、日本人が無料でサポートする日本語サイトがスタンダードです。
英語ができなくても、それらを利用すれば、安心して口座開設ができます。
レバレッジに最適な倍率は?
FX取引を本当に理解できたとすれば、レバレッジの倍率は、500倍でも1000倍でも怖くありません。逆にFX取引を理解していなければ、5倍、10倍でも危険になります。
レバレッジは何倍くらいが最適なのでしょうか。FX取引を始めようとする人にとっては、レバレッジが何倍くらいがよいのかは悩むところです。
100倍や500倍などと聞くと、万が一のことを考えて、怖さを感じるかもしません。
しかし、FX取引において、レバレッジは効率的な取引を行うためのものです。
うまく使いこなさないと、効率的な運用はできません。
これが最適な値というのはなく、あなたが行うトレードロジックによって変わるものなので、どのような取引をしたいのかを明確にすることで、最適に近い値を見つけることができます。
レバレッジを自分のものにできれば、FX取引で怖い物などありません。
MT4が起動しない場合の解決方法
もしも、このとき、MT4をインストールしたにもかかわらず、MT4が]起動しなかったときは、次の2つの方法を試してみてください。
1つめは、スタートボタンからプログラムを実行する方法です。
通常、新規にインストールしたMT4であれば、スタートメニューをクリックしたとき表示されるプログラム一覧にMT4が入っているはずです。
MT4が見つかったら、それをクリックして起動させてください。
もし、スタートボタンをクリックしたときに表示されるプログラム一覧にMT4が無い場合には、「すべてのプログラム」をクリックしてみてください。
あなたのパソコンにインストールされている全てのプログラムの一覧が表示されます。
その一覧で、MetaTrader 4という文字を探してもらえれば、MT4を見つけることができるはずです。
2つめは、MT4のフォルダから直接起動する方法です。
まず、MT4のインストール先に指定したフォルダを開きます。
MT4インストール時に、インストールフォルダを作ったと思いますが、そのフォルダを開いて、「terminal.exe」というファイルを探してください。
その、「terminal.exe」というファイルが、MT4の実行ファイルになります。
「terminal.exe」をダブルクリックすることで、MT4が起動されるはずです。
よくあるMT4トラブル
画像引用「FX攻略.com 2018年3月号 (2018年01月20日発売)16ページ」より
MT4を使う準備をする
MT4をインストールしたら、実際にMT4を使ってFX取引を行っていくための準備をします。
MT4を起動してみてください。
はじめて起動したとき、最初にデモ口座の申請用の画面が表示されます。
ここで、必要事項を入力し、デモ口座を作ってください。
デモ口座ですから、必ずしも本当のことを入力する必要はありません。
デモ口座申請で、ポイントとなるところは、口座タイプと、レバレッジ、証拠金のところになります。
口座タイプは、ベース通貨を指定するところです。
USD(米ドル)のままで構いません。
レバレッジは1:200が最大値になっているので、1:200を選択しておきましょう。
証拠金は適当な額を選んでもらって構いません。
必要項目を入力したあと、画面左下にある「貴社からのニュースレター受取りに同意します。」という項目にチェックを入れると、「次へ」ボタンをクリックできるようになります。
次に、サーバーを選択する画面が表示されますが、そのまま「次へ」を選択してください。
デモ口座登録完了の画面が出てきたら、ID、パスワード、Investorなどをメモしておきます。
これで、MT4で取引する準備ができました。
デモ口座は複数作ることができます。
パスワードを忘れてしまったりして、デモ口座が使えなくなったときは、MT4トップ画面のメニューの[ファイル]-[デモ口座の申請]から、デモ口座を申請することができます。
作り方は、これまで説明した方法と同じです。
MT4が起動しないと思ったら
通常、MT4のインストール終了の画面で、「終了」ボタンをクリックすると、MT4が自動的に起動されます。
もしも、このとき、MT4をインストールしたにもかかわらず、MT4が]起動しなかったときは、次の2つの方法を試してみてください。
1つめは、スタートボタンからプログラムを実行する方法です。
通常、新規にインストールしたMT4であれば、スタートメニューをクリックしたとき表示されるプログラム一覧にMT4が入っているはずです。
MT4が見つかったら、それをクリックして起動させてください。
もし、スタートボタンをクリックしたときに表示されるプログラム一覧にMT4が無い場合には、「すべてのプログラム」をクリックしてみてください。
あなたのパソコンにインストールされている全てのプログラムの一覧が表示されます。
その一覧で、MetaTrader 4という文字を探してもらえれば、MT4を見つけることができるはずです。
2つめは、MT4のフォルダから直接起動する方法です。
まず、MT4のインストール先に指定したフォルダを開きます。
MT4インストール時に、インストールフォルダを作ったと思いますが、そのフォルダを開いて、「terminal.exe」というファイルを探してください。
その、「terminal.exe」というファイルが、MT4の実行ファイルになります。
「terminal.exe」をダブルクリックすることで、MT4が起動されるはずです。