ドル円の動きは昔と同じ?2016〜2025年の変化率を年別に比較
2016〜2025年の公開データを、編集部で集計。
毎日見ていると気づきにくい、相場の動き方の変化。10年間を年ごとに分け、平均変化率と1%以上変わった回数を数えました。
円幅の最大は2022年、率の最大は2016年
観測日間の絶対変化率を平均すると、最大は2016年の0.581%、最小は2019年の0.255%でした。比率にすると約2.28倍です。同じドル円でも、どの年を見ているかで動きの大きさは変わります。
横棒は0からの共通縮尺です。
一方、円額の平均が最大だったのは2022年の0.751円。円額と率では結果が違いました。レート水準が高いほど、同じ割合の変化でも円幅は大きくなるためです。
「静かだった年」と「大きな変化が多かった年」
| 年 | 件数 | 平均変化額 | 平均変化率 | 中央値(率) | 1%以上の回数 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2016 | 251 | 0.633円 | 0.581% | 0.447% | 41 |
| 2017 | 249 | 0.462円 | 0.411% | 0.320% | 21 |
| 2018 | 249 | 0.343円 | 0.311% | 0.255% | 5 |
| 2019 | 249 | 0.278円 | 0.255% | 0.177% | 4 |
| 2020 | 250 | 0.363円 | 0.340% | 0.217% | 18 |
| 2021 | 249 | 0.288円 | 0.262% | 0.213% | 2 |
| 2022 | 250 | 0.751円 | 0.562% | 0.389% | 36 |
| 2023 | 249 | 0.669円 | 0.480% | 0.370% | 28 |
| 2024 | 251 | 0.712円 | 0.472% | 0.350% | 27 |
| 2025 | 250 | 0.717円 | 0.481% | 0.385% | 22 |
2019年は1%以上の変化が4回、2021年は2回でした。それに対して2016年は41回。平均値だけでなく、大きな変化が何回あったかを並べると、年ごとの違いが別の角度から見えてきます。
ただし、この「1%以上」は二つの正午のレートを比べた結果です。一日の途中で大きく動いて元へ戻った場合、この集計には大きな変化として現れないことがあります。
昔の感覚のまま、同じ数量を入れない
前はこのくらいの変化なら気にならなかった、という感覚は、当時の相場環境に慣れた結果かもしれません。過去の静かな年だけを見て、これからも同じ程度だと決めることはできません。
損益の金額を考えるときは、率の比較からいったん円幅へ戻します。仮に0.30円の変化なら1万通貨で3,000円、0.75円なら7,500円です。これは価格差だけの換算例で、取引推奨量でも利益予想でもありません。
年別の数字は、取引量を増やす理由を探すためより、「今使っている想定は、どの時期のデータに近いか」を確認する材料になります。方向を当てる分析と、変化の大きさを見積もる分析は別に考えましょう。
数字を自分の取引条件に置き換える
出典と集計方法
対象期間:2016年1月〜2025年12月。確認日:2026年10月3日。
価格はニューヨーク正午の公表レートです。日本時間の日足終値や、日中の高値・安値ではありません。欠測値は補間せず、公表された有効な観測値を使用しています。2026年分は含めていません。
隣り合う有効観測値の変化率=(当日÷前回−1)×100。その絶対値を当日側の年で集計しました。対象は2,497件。週末・祝日を挟む比較も含むため、欠測を挟む比較を除外した曜日別記事(2,388件)とは母数が異なります。円額の平均はレート差の絶対値の平均です。
ここでいう変化率は日中の最大変動率ではなく、一般に使う年率換算ボラティリティでもありません。ニュースや政策を原因と断定する分析は行っていません。
特定業者の約定履歴や実際の運用実績ではありません。スプレッド・手数料・スワップは集計に含みません。公開データは後日修正される場合があります。
執筆・集計:海外FX.com編集部|2026年10月3日公開
過去データの記述的な分析です。将来の値動きや利益を保証するものではなく、売買を推奨するものではありません。

