ドル円は下がっても待てば戻る?高値からの下落と回復日を追う
2016〜2025年の公開データを、編集部で集計。
高値から下がったあと、元の水準までどのくらいかかったのか。回復した局面だけでなく、期間末まで戻らなかった局面も含めて見ていきます。
元の高値に戻るまで、数年かかった局面もある
2016年以降の観測値で高値を更新するたびに基準を置き直し、その高値から5%以上下がった局面を追いました。今回の条件に該当したのは5局面です。日中の高値を使う方法ではないため、チャートで見かける最高値とは異なる場合があります。
ラベルは基準高値の年月。下落局面は重複させず、高値回復まで一つと数えます。 中央の線が0。左がマイナス、右がプラスです。
5つの局面を並べる
| 基準高値の日 | 基準レート | 最安観測日 | 最安レート | 下落率 | 高値回復日 | 高値からの日数 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2016-02-01 | 121.06 | 2016-08-18 | 100.07 | -17.339% | 2022-03-24 | 2243 |
| 2022-07-14 | 138.94 | 2022-08-01 | 131.80 | -5.139% | 2022-09-01 | 49 |
| 2022-10-20 | 149.82 | 2023-01-13 | 127.85 | -14.664% | 2023-10-18 | 363 |
| 2023-11-13 | 151.56 | 2023-12-29 | 140.92 | -7.020% | 2024-03-20 | 128 |
| 2024-07-10 | 161.73 | 2024-09-13 | 140.66 | -13.028% | 期間末まで未回復 | 未確定 |
2016年2月1日の121.06円を基準とする局面は、2016年8月18日に100.07円まで下がり、最大下落率は約17.34%でした。その高値以上の観測値に戻ったのは2022年3月24日。高値の日から2,243暦日です。
一方、2022年7月の高値を基準とする局面では、回復まで49暦日でした。同じ「5%以上下がった後」でも、戻るまでの時間は大きく違います。なお、この日数は底を打った日からではなく、基準の高値の日から数えています。
未回復の局面を、集計から消さない
2024年7月10日の161.73円を基準とする局面は、2025年12月末までには回復していません。これは永久に回復しないという意味ではなく、今回の観測期間では回復日がまだ確認できなかったという意味です。
回復した局面だけで平均待ち時間を出すと、長く戻っていない局面が抜け落ちます。そのため、ここでは単一の「平均何日で戻る」という結論にまとめていません。
価格が戻ることと、口座が耐えられることは違う
この下落率はドル円の価格についての数字で、レバレッジを使った口座の資産減少率ではありません。実際の口座では取引量、資金、必要証拠金、ロスカット、保有中の費用が関わります。
「いつか戻る」を理由に持ち続けても、その前に決済が必要になることがあります。今回の2016年の例が示すのは、将来の回復を約束することではなく、過去には長い期間を要した局面もあったという事実です。
短い反発も、この集計では大きな下落局面の途中に含まれます。普段の数日単位のトレードでの押し目を数えたものとは区別してください。
数字を自分の取引条件に置き換える
出典と集計方法
対象期間:2016年1月〜2025年12月。確認日:2026年10月3日。
価格はニューヨーク正午の公表レートです。日本時間の日足終値や、日中の高値・安値ではありません。欠測値は補間せず、公表された有効な観測値を使用しています。2026年分は含めていません。
2016年最初の有効観測値から開始し、それまでの最高観測値を基準に下落率=(現在値÷基準高値−1)×100を計算。基準以上へ回復するまでを一局面とし、途中で−5%以下となったものだけを掲載しました。同値で高値に達した場合も回復と扱います。
基準は2016年以降の最高観測値で、史上最高値ではありません。5%未満の下落は表から除外。ニューヨーク正午以外の高安・途中の小さな回復・取引費用は反映していません。5局面という少数の事例で、回復確率や平均回復期間の予測はできません。
特定業者の約定履歴や実際の運用実績ではありません。スプレッド・手数料・スワップは集計に含みません。公開データは後日修正される場合があります。
執筆・集計:海外FX.com編集部|2026年10月3日公開
過去データの記述的な分析です。将来の値動きや利益を保証するものではなく、売買を推奨するものではありません。

