ドル円が1%以上動いた後、次も大きく動く?10年分を検証

1%動いた後次はどうなる?。ドル円の過去データで検証
海外FXラボ / 過去の相場を数字で検証 04

ドル円が1%以上動いた後、次も大きく動く?10年分を検証

2016〜2025年の公開データを、編集部で集計。

大きな値動きを見た後、「もう一段動くのか、落ち着くのか」と迷うことがあります。1%を境にグループを分け、次の観測区間の変化を調べました。

1%以上変わった後は、次の変化も平均では大きかった

前の観測日から1%以上変わったケースは、次の観測値まで確認できるものが204件ありました。その次の絶対変化率の平均は0.601%。1%未満だった後の0.399%より大きい結果です。

次の観測区間の平均絶対変化率
1%以上の後
0.601%
1%未満の後
0.399%

横棒は0からの共通縮尺です。

直前の変化件数次の平均絶対変化率次も1%以上
1%以上2040.601%30件/14.7%
1%未満22920.399%174件/7.6%

大きさが続くことと、方向が続くことは別

1%以上変わった後の204件を方向で分けると、同じ方向が96件、反対方向が105件、次の変化がゼロだったものが3件でした。反対方向は51.5%です。

大きく上がったから次も上がる、あるいは大きく下がったから反発する。どちらか一方に簡単にまとめられる結果ではありません。平均の絶対変化率が大きいことを、そのまま方向の予想に置き換えないようにしたいところです。

例えば、+1.2%の次に−0.8%なら、変化は比較的大きいままでも方向は逆です。前日の勢いを追いかける見方と、揺れの大きさを警戒する見方では、同じ数字から受け取る意味が変わります。

年ごとの件数には、かなり差がある

起点の年1%以上の件数次の平均絶対変化率次も1%以上
2016410.665%6
2017210.636%5
201850.397%0
201940.552%0
2020180.833%7
202120.216%0
2022360.630%4
2023280.516%5
2024270.559%2
2025220.455%1

2021年はわずか2件でした。このような少数の年を切り取って、強い傾向があるとは言えません。一方で件数が多い年は全体平均への影響も大きくなります。

実際の取引に置き換えるなら、「一度大きく動いたから、もう落ち着いたはず」と決めつけないことが、この集計から得られる確認点です。1%を取引開始や損切りの基準として勧める分析ではありません。

数字を自分の取引条件に置き換える

急な値動きと約定価格のずれ →
損切りあり・なしを数字で比較する →

出典と集計方法

FRB・日本円の時系列

対象期間:2016年1月〜2025年12月。確認日:2026年10月3日。

価格はニューヨーク正午の公表レートです。日本時間の日足終値や、日中の高値・安値ではありません。欠測値は補間せず、公表された有効な観測値を使用しています。2026年分は含めていません。

隣り合う有効観測値による単純変化率を使用。起点の絶対変化率が1%以上か未満かで分類し、次の有効観測区間の絶対変化率と方向を集計しました。最終観測には次がないため除外し、計2,496組です。「次」は次の公表観測値で、休日を含むため翌暦日とは限りません。

この検証の限界

1%は比較用に置いた固定の区切りで、最適な売買条件として選んだ値ではありません。隣接するケースは観測値を共有します。独立した売買試行ではなく、有意差や戦略成績の検証もしていません。

特定業者の約定履歴や実際の運用実績ではありません。スプレッド・手数料・スワップは集計に含みません。公開データは後日修正される場合があります。

執筆・集計:海外FX.com編集部|2026年10月3日公開
過去データの記述的な分析です。将来の値動きや利益を保証するものではなく、売買を推奨するものではありません。

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