ドル円は静かな相場の後に荒れる?直近20回と、その後5回を比較
2016〜2025年の公開データを、編集部で集計。
静かな期間が続くと、次は大きく動きそうに見えます。直近20回の変化の大きさでグループを分け、その後5回を調べました。
静かな20回の後と、荒い20回の後では差があった
直近20回の絶対変化率の平均が小さかったグループでは、その後5回の平均が0.278%でした。大きかったグループでは0.567%。今回の集計では、直前の動きが大きいグループほど、その後の平均も大きくなりました。
横棒は0からの共通縮尺です。
| 直近20回のグループ | 起点数 | 直近20回の平均 | その後5回の平均 | その後5回の中央値 |
|---|---|---|---|---|
| 第1群 | 623 | 0.230% | 0.278% | 0.263% |
| 第2群 | 623 | 0.326% | 0.335% | 0.305% |
| 第3群 | 623 | 0.449% | 0.483% | 0.435% |
| 第4群 | 623 | 0.656% | 0.567% | 0.519% |
ここでの第1群が最も静かだった側、第4群が最も変化の大きかった側です。グループは、直近20回の平均値が小さい順に並べ、4つに分けました。
静かな後に必ず急変する、とは読めない
しばらく動かなかったチャートを見ると、「力をためているから、そろそろ大きく動く」と感じることがあります。しかし今回、静かな側のグループの次の平均は、荒い側より小さい結果でした。少なくとも、この集計だけから静かな期間の直後に大変動が必ず来るとは言えません。
もちろん、平均が小さいグループにも急変はあり得ます。平均だけでは最も大きかった一回を表せません。静かだったから損切りを置かなくてよい、という結論にもつながりません。
大きかった側は少し落ち着いても、静かな側とは違う
第4群では直近20回の平均が0.656%、その後5回は0.567%でした。平均では少し小さくなっています。一方、第1群のその後5回は0.278%なので、相対的な差は残りました。
「昨日より落ち着いた」と「もともと静かな相場と同じくらいになった」は違います。直前との比較だけではなく、ほかの期間と比べることで、変化の大きさを違う角度から見られます。
この分析は、上がるか下がるかを予測していません。取引方向を決める数字ではなく、最近の値動きの大きさを過去と照らす資料です。数量を決める場合も、平均値だけを使わず、想定を超えた変化が起きる余地を考える必要があります。
数字を自分の取引条件に置き換える
出典と集計方法
対象期間:2016年1月〜2025年12月。確認日:2026年10月3日。
価格はニューヨーク正午の公表レートです。日本時間の日足終値や、日中の高値・安値ではありません。欠測値は補間せず、公表された有効な観測値を使用しています。2026年分は含めていません。
起点までの20個の観測区間の絶対変化率を平均し、次の5区間の絶対変化率の平均と対応させました。2016年初めの20区間には2015年の観測値も使用。次の5区間が期間内にある2,492起点を採用し、全起点の直近平均を四分位で分類しています。
区切りは 0.273097%、0.386719%、0.515247%。境界以下を低い側へ入れ、各群623起点です。
各起点の観測窓は重複しており、2,492件の独立した試行ではありません。区切りを全期間から計算した事後的な分類で、当時そのまま運用できた売買ルールではありません。年率換算の標準偏差ではなく絶対変化率の平均を使っています。
特定業者の約定履歴や実際の運用実績ではありません。スプレッド・手数料・スワップは集計に含みません。公開データは後日修正される場合があります。
執筆・集計:海外FX.com編集部|2026年10月3日公開
過去データの記述的な分析です。将来の値動きや利益を保証するものではなく、売買を推奨するものではありません。

