結論からいうと、原油はWTIとBRENTの2銘柄があり、どちらも通貨ペアと同じ手順で取引できます。違いは産地と価格の基準で、WTIは米国産、BRENTは北海産。1ロット=1,000バレルの業者が多く、1ドルの値動きで1ロットあたり15万円動きます。加えて限月(げんげつ)による強制決済があるため、長期保有はできません。
| 項目 | 結論 |
|---|---|
| 銘柄名 | WTI(USOIL / CRUDE など)、BRENT(UKOIL など) |
| 契約サイズ | 1ロット=1,000バレルが一般的 |
| 1ドルの値動きによる損益 | 1ロットで1,000ドル(約15万円) |
| レバレッジ | 通貨ペアより低い設定が一般的 |
| 取引時間 | 平日のみ。1日1時間程度の中断がある |
| 限月 | あり。期日前に強制決済される |
| 最終確認日 | 2026年9月8日 |
銘柄名も契約サイズも業者ごとに異なります。MT4/MT5の銘柄仕様で必ず実際の値を確認してください。
WTIとBRENTの違い
| 項目 | WTI | BRENT |
|---|---|---|
| 正式名称 | ウエスト・テキサス・インターミディエート | ブレント |
| 産地 | 米国内陸部 | 北海(欧州) |
| 価格の基準となる地域 | 北米 | 欧州・アジア・アフリカ |
| 影響を受けやすい材料 | 米国の在庫統計、生産量 | 中東情勢、欧州の需給 |
| MT4/MT5での表記例 | USOIL、CRUDE、XTIUSD | UKOIL、BRENT、XBRUSD |
2つの価格はおおむね連動しますが、常に一致するわけではありません。地域ごとの需給や輸送の事情から差(スプレッド)が生まれ、その差自体が広がったり縮んだりします。
どちらを選ぶかは、自分が追いやすい材料で決めるのが実務的です。米国の在庫統計を毎週見るならWTI、中東情勢を追うならBRENTという判断になります。取扱いやスプレッドが業者によって違う点も確認してください。

損益の計算と数量
損益(ドル)= 値幅(ドル)× 1,000バレル × ロット数
| 値幅 | 0.01ロット | 0.1ロット | 1ロット |
|---|---|---|---|
| 0.5ドル | 約750円 | 約7,500円 | 約75,000円 |
| 1ドル | 約1,500円 | 約15,000円 | 約150,000円 |
| 3ドル | 約4,500円 | 約45,000円 | 約450,000円 |
| 5ドル | 約7,500円 | 約75,000円 | 約750,000円 |
1ドル150円換算です。原油は1日で1〜3ドル動くことも珍しくありません。1ロットなら1日で15万〜45万円の変動になります。
残高10万円で1回の許容損失を2,000円とするなら、損切り幅1ドルで約0.013ロット。最小ロットが0.01の口座なら、0.01ロットが上限という計算です。損切り幅を2ドルに広げると0.01でも過大になります。

限月と強制決済
原油CFDには限月があります。もとになる先物に期限があるためで、期日が来ると建玉は強制的に決済されます。通貨ペアやゴールドにはない仕組みなので、必ず把握してください。
| 起きること | 内容 |
|---|---|
| 期日での強制決済 | 含み損益にかかわらず、その時点の価格で決済される |
| 指値・逆指値の失効 | 決済と同時に、関連する注文が取り消される |
| 限月の切り替え | 新しい限月に移ると価格の水準が変わることがある |
| スプレッドの拡大 | 切り替え前後は条件が悪化しやすい |
期日は業者のサイトで告知されます。建てる前に、次の限月がいつかを確認してください。数日以内に期日が来るなら、その取引は見送るか、期日前に自分で決済する前提で入ります。
「上がるまで持ち続ける」という発想は、原油では成立しません。期限のある商品だという点が、通貨ペアとの最も大きな違いです。
建てる前の手順
- 気配値表示に原油銘柄を追加する。WTIかBRENTか、表記を確認します。
- 銘柄仕様で契約サイズを確認する。1,000バレルとは限りません。
- 限月の期日を確認する。業者の告知ページで調べます。
- 適用レバレッジと必要証拠金を計算する。通貨ペアより低いのが一般的です。
- 許容損失から数量を逆算する。1ドル=1ロットで15万円という感覚を持っておきます。
- 損切りを同時に入れて発注する。
3番目は原油に固有の手順です。ここを飛ばすと、想定していないタイミングで決済されることになります。
よくある質問
WTIとBRENTのどちらが取引しやすいですか
取扱いとスプレッドで選んでください。多くの業者はWTIのほうを主力として扱い、スプレッドも狭い傾向があります。
現物の原油が届くことはありますか
ありません。差金決済のため、受け渡しは発生しません。期日には価格差の精算だけが行われます。
スワップポイントはありますか
あります。買い・売りとも支払いになることが多く、限月をまたがない短い保有でも積み上がります。銘柄仕様で確認してください。
価格がマイナスになることはありますか
先物市場では過去に例があります。極端な事態では業者が取引を制限したり、ゼロカットの扱いが問題になったりします。限月直前に大きな数量を持たないのが基本的な備えです。
土日も取引できますか
できません。通貨ペアと同じく平日のみで、加えて1日1時間程度の中断があります。中断中は新規も決済もできません。
税金の扱いは通貨ペアと同じですか
同じです。海外FX業者での損益は銘柄を問わず雑所得として総合課税され、通貨ペアやゴールドの損益と合算します。
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この記事で特に重要な3点
- WTIは米国産、BRENTは北海産。追いやすい材料で選ぶのが実務的。
- 1ロット=1,000バレルなら、1ドルの値動きで約15万円。残高10万円では0.01ロットが上限。
- 限月があり期日に強制決済される。建てる前に必ず期日を確認する。

