結論からいうと、株価指数CFDは日経225やNASDAQといった「指数そのもの」を売買する商品です。個別株を選ぶ必要がなく、市場全体の方向にだけ賭けられます。売りから入れる点とほぼ24時間動く点が現物株との大きな違い。ただし1ロットの取引額が大きく、指数によって1ポイントの価値がまったく違うため、数量は必ず金額で計算し直してください。
| 項目 | 結論 |
|---|---|
| 取引の対象 | 指数の価格。個別株の保有はしない |
| 主な銘柄 | 日経225、NASDAQ100、S&P500、ダウ、DAX など |
| 売りから入る | できる |
| 取引時間 | 平日ほぼ24時間。1日1時間程度の中断がある |
| レバレッジ | 通貨ペアより低い設定が一般的 |
| 配当・株主優待 | ない(配当相当額の調整がある業者もある) |
| 最終確認日 | 2026年9月8日 |
銘柄名も契約サイズも業者ごとに違います。MT4/MT5の銘柄仕様で実際の値を確認してください。
3つの指数の違い
| 項目 | 日経225 | NASDAQ100 | S&P500 |
|---|---|---|---|
| 対象 | 東証の主要225銘柄 | 米国の主要100銘柄(金融を除く) | 米国の主要500銘柄 |
| 構成の傾向 | 製造業・輸出企業が多い | ハイテク企業に集中 | 幅広い業種に分散 |
| 値動きの大きさ | 中 | 大 | 中 |
| 影響を受ける材料 | 為替(円安・円高)、日銀 | 金利、ハイテク企業の決算 | 米国の景気全般、FRB |
| 主な取引時間帯 | 日本時間の日中 | 日本時間の夜間 | 日本時間の夜間 |
| MT4/MT5の表記例 | JP225、NIKKEI | NAS100、USTEC | US500、SPX500 |
3つとも同じ方向に動くことが多いものの、NASDAQ100は変動が一段大きいという特徴があります。ハイテク企業に構成が偏っているためで、同じ数量なら損益の振れ幅も大きくなります。
日経225は為替の影響を強く受けます。円安が進むと輸出企業の採算が改善するとみられ、指数が押し上げられる関係です。海外FXで通貨ペアを取引しているなら、この連動は理解しておく価値があります。

損益の計算
株価指数は「1ポイント動いたらいくら」で考えます。契約サイズが1ロット=指数×1なら、1ポイントの値動きで1通貨単位の損益です。
前提:1ロット=指数×1、1ドル150円。指数の水準を日経225=4万円、NASDAQ100=2万ドル、S&P500=6,000ドルとします。
| 銘柄 | 1ポイントの損益(1ロット) | 1ロットの取引額 | 1%動いたときの損益 |
|---|---|---|---|
| 日経225 | 1円 | 約40,000円 | 約400円 |
| NASDAQ100 | 1ドル(約150円) | 約300万円 | 約30,000円 |
| S&P500 | 1ドル(約150円) | 約90万円 | 約9,000円 |
同じ「1ロット」でも、取引額は日経225とNASDAQ100で70倍以上違います。日経225は円建てで1ポイント=1円なのに対し、NASDAQ100は1ポイント=1ドル(約150円)だからです。
銘柄を変えるときは、必ず1ポイントの価値を計算し直してください。日経225の感覚でNASDAQ100を同じロット数で建てると、想定の数十倍のリスクを負うことになります。
数量の決め方
前提:口座残高10万円、1回の許容損失を2,000円(残高の2%)とします。
| 銘柄 | 損切り幅 | 1ロットあたりの損失 | 適切な数量 |
|---|---|---|---|
| 日経225 | 200円(0.5%) | 200円 | 10ロット |
| NASDAQ100 | 100ポイント(0.5%) | 約15,000円 | 約0.13ロット |
| S&P500 | 30ポイント(0.5%) | 約4,500円 | 約0.44ロット |
同じ0.5%の損切り幅でも、適切な数量は10ロットと0.13ロットほど違います。ここを揃えずに取引すると、銘柄を替えただけでリスクの大きさが変わってしまいます。
最小ロットの刻みによっては、計算した数量を作れないこともあります。その場合は取引を見送るのが正しい判断です。

注意すべき点
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 窓開け | 現物市場の開始時に価格が飛ぶことがある。損切りが滑る原因になる |
| 取引の中断 | 1日1時間程度、新規も決済もできない時間がある |
| スプレッドの拡大 | 現物市場の時間外は広がる。夜間の日経225などが該当 |
| スワップ | 発生する。長期保有では負担が積み上がる |
| 配当調整 | 配当の権利日に建玉を調整する業者がある |
特に窓開けは実害が出やすい部分です。損切りを置いていても、その価格を飛び越えて約定することがあります。持ち越すなら、飛んだときの損失まで許容できる数量にしてください。
よくある質問
現物株を買うのと何が違いますか
株主にはなれません。配当も株主優待もなく、議決権もありません。指数の値動きだけを取引する商品です。一方で売りから入れ、レバレッジもかけられます。
初心者はどれから始めればよいですか
値動きが穏やかで取引額も小さい日経225が扱いやすい傾向にあります。日本時間の日中に動くため、値動きを追いやすい点も利点です。
限月による強制決済はありますか
業者と銘柄によります。期限のない形で提供されることが多いものの、限月を設ける例もあります。銘柄仕様と業者の告知で確認してください。
日経225は国内の先物と同じですか
参照する指数は同じですが、別の商品です。契約サイズも証拠金も税制も異なります。海外FXの損益は雑所得として総合課税されます。
ゼロカットは適用されますか
ゼロカットのある業者なら、銘柄を問わず適用されるのが一般的です。ただし窓開けによる大きな損失では、適用の可否をめぐる規約の条項を確認しておく必要があります。
通貨ペアと同時に持っても問題ありませんか
規約上の問題はありません。ただし日経225と米ドル/円のように連動する組み合わせでは、実質的に同じ方向へ二重に賭けている状態になります。維持率の管理に注意してください。
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この記事で特に重要な3点
- 株価指数CFDは指数の値動きだけを取引する商品。配当も議決権もないが、売りから入れる。
- 同じ1ロットでも取引額は銘柄で数十倍違う。1ポイントの価値を必ず計算し直す。
- 窓開けで損切りが滑る。持ち越すなら飛んだときの損失まで許容できる数量にする。

