結論からいうと、ボーナス関連で禁止されるのは「ボーナス分をリスクなしで現金化しようとする行為」です。代表例が複数口座や他社間での両建て。ボーナスを証拠金にして反対のポジションを持てば、損失側はゼロカットで止まり利益側だけが残る——この構造を防ぐために禁止されています。認定されるとボーナスだけでなく利益も取り消され、口座が凍結されます。
| 禁止される行為 | なぜ問題か |
|---|---|
| 複数口座間・他社間の両建て | ゼロカットと組み合わせ、ボーナス分をリスクなしで抜き出せる |
| 複数アカウントの作成 | 口座開設ボーナスを重複して受け取る目的とみなされる |
| 入出金の反復 | 入金ボーナスの付与だけを狙う行為 |
| 条件消化だけを目的とした取引 | 相場判断を伴わない機械的な発注 |
| 家族名義の口座との連携 | 実質的に同一人物による口座またぎ |
| 認定時の措置 | ボーナスと利益の取消し、口座凍結、ゼロカットの不適用 |
| 最終確認日 | 2026年9月7日 |
なぜ両建てが問題になるのか
ボーナスとゼロカットを組み合わせると、次の構造が成立してしまいます。
前提:A口座とB口座にそれぞれ10万円を入金し、100%ボーナスで各20万円の証拠金。同じ銘柄でA口座は買い、B口座は売りを建てたとします。
| A口座(買い) | B口座(売り) | 合計 | |
|---|---|---|---|
| 自己資金 | 100,000円 | 100,000円 | 200,000円 |
| ボーナス | 100,000円 | 100,000円 | 200,000円 |
| 急変後の損益 | △300,000円 | +300,000円 | 0円のはず |
| ゼロカット後 | 0円 | 500,000円 | 500,000円 |
本来は差し引きゼロのはずが、ゼロカットで損失側が止まる分だけ利益が残ります。ボーナスがあることで、この差はさらに大きくなります。
業者から見れば、提供したボーナスとゼロカットの負担がそのまま持ち出される形です。だからこの構造は明確に禁止されています。

意図せず該当するパターン
- ボーナス目当てで複数の口座タイプを開き、それぞれで取引した。同じ銘柄を反対方向に持てば該当します。
- 過去に開設して忘れていた口座があった。新規開設が複数アカウントとして扱われます。
- 家族がそれぞれ同じ業者で口座を持ち、同時に反対方向を建てた。実質的な口座またぎとみなされる可能性があります。
- 取引量の条件を早く満たそうと、短時間に機械的な売買を繰り返した。濫用と判断されることがあります。
意図の有無は基準になりません。規約に該当する取引が存在したという事実が問題になります。
出金に関する注意
| やりがちなこと | 結果 |
|---|---|
| 取引量の条件を満たす前に出金申請 | 差し戻し、またはボーナスと利益の取消し |
| 建玉を持ったまま出金 | ボーナスが減って維持率が急落。ロスカットの原因に |
| 入金ボーナスを受けてすぐ全額出金 | 濫用とみなされる可能性がある |
| ボーナス受け取り→出金→再入金の反復 | 明確な禁止行為 |
最下行が典型的な濫用パターンです。入金してボーナスを受け取り、すぐ出金して再び入金する——これを繰り返せばボーナスだけが積み上がります。業者はこの動きを検知しており、認定されれば措置の対象になります。

事故を避ける運用
- ボーナスを受け取る前に規約を読む。禁止行為の条項をPDFで保存します。
- 口座をまたいで同じ銘柄を持たない。自分に課すルールとして最も効果があります。
- 追加口座を作る前に、過去の口座がないか確認する。メールを検索します。
- 条件消化のためだけに取引しない。コスト面でも合理的ではありません。
- 判断に迷う運用はメールで照会する。回答を保存しておきます。
2番目のルールだけで、ボーナス関連の事故の大半は防げます。複数口座を使い分けるなら、口座ごとに扱う銘柄を分けてください。
よくある質問
同一口座内の両建てもボーナスでは禁止ですか
同一口座内は通常認められています。問題になるのは口座や業者をまたぐ場合です。ただしボーナス規約で別に定められていることがあるため、確認してください。
認定されたらどうすればよいですか
該当条項の番号と、根拠になった取引(注文番号・日時)の開示を求めてください。そのうえで、入金元本の返還可否を文面で確認します。抗議より先に記録を保全してください。
他社で同じ銘柄を持つのも駄目ですか
同じ方向なら通常は問題ありません。禁止されるのは反対方向を同時に持つ形です。ただし検知の基準は公表されていないため、慎重に運用してください。
EAが自動で両建てを作ってしまいました
EAの動作であっても、利用者の責任として扱われます。複数口座でEAを稼働させる場合は、同じ銘柄で反対方向を建てない設計かを事前に確認してください。
ボーナスを受け取らなければ自由ですか
両建てや複数アカウントの禁止は、ボーナスの有無にかかわらず利用規約で定められています。ボーナスがなくても該当します。
条件を満たすまでの取引はどう進めればよいですか
通常の判断に基づく取引を積み重ねてください。条件を急いで満たそうとするほど、コストも規約上のリスクも増えます。期限内に無理なら、条件達成をあきらめる判断も合理的です。
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この記事で特に重要な3点
- 禁止の核心はボーナス分をリスクなしで現金化する行為。口座をまたぐ両建てが代表例。
- 意図の有無は基準にならない。追加口座と過去の口座に特に注意する。
- 口座をまたいで同じ銘柄を持たないという自主ルールで、事故の大半は防げる。

