結論からいうと、スワップポイントは2つの通貨の金利差から生じる調整額で、ポジションを翌日に持ち越した時点で発生します。買いと売りのどちらかが受け取り、もう一方が支払いになるのが基本です。金額は「1ロットあたりの提示額 × ロット数 × 日数」で計算します。注意点は2つ、週に一度3日分がまとめて付く日があることと、提示額が日々変わることです。
| 項目 | 結論 |
|---|---|
| 発生の条件 | ロールオーバー(日付をまたぐ処理)の時点でポジションを保有していること |
| タイミング | サーバー時間の日付が変わるとき(多くはニューヨーク市場の終了時) |
| 3日分が付く日 | 週の途中で1日、土日分をまとめて付与するのが一般的(水曜が多い) |
| 計算式 | 1ロットあたりの提示額 × ロット数 × 日数 |
| 受け取りと支払い | 高金利通貨を買えば受け取り、売れば支払いになるのが基本 |
| 変動 | 各国の政策金利や市場環境で日々変わる |
| 確認方法 | 業者のスワップ一覧、またはMT4/MT5の銘柄仕様 |
| 最終確認日 | 2026年9月7日 |
なぜ発生するのか
FXの取引は、一方の通貨を買って他方を売る形です。買った通貨の金利を受け取り、売った通貨の金利を支払う——この差額が調整されるのがスワップポイントです。
したがって、金利の高い通貨を買って低い通貨を売れば受け取り、逆なら支払いになります。ただし実際の提示額は業者のコストも織り込まれるため、理論上の金利差そのままにはなりません。買いも売りも両方マイナス、という銘柄も存在します。
計算してみる
前提:ある通貨ペアの買いスワップが1ロットあたり1日150円と提示されている場合。
| 保有量 | 1日 | 1週間(7日分) | 1か月(30日分) |
|---|---|---|---|
| 0.1ロット | 15円 | 105円 | 450円 |
| 1ロット | 150円 | 1,050円 | 4,500円 |
| 5ロット | 750円 | 5,250円 | 22,500円 |
1週間を7日分としているのは、土日分も3日付与の日にまとめて加算されるためです。月曜から日曜まで保有し続ければ、7日分が積算されます。
支払い側の場合は、同じ表がそのままマイナスになります。1ロットで1日150円の支払いなら、1か月で4,500円のコストです。長期保有では、スプレッドより大きな負担になることがあります。

3日分がまとめて付く日
為替の決済は約定日の2営業日後に行われるため、土日分の金利を平日に前倒しで反映する必要があります。この調整のため、週の途中の1日だけ3日分が付与されます。多くの業者は水曜から木曜へのロールオーバーで実施します。
| 曜日 | 付与される日数(一般的な例) |
|---|---|
| 月曜〜火曜 | 1日分 |
| 水曜 | 3日分 |
| 木曜〜金曜 | 1日分 |
| 土日 | 付与なし(水曜に前倒し済み) |
実施日は業者によって異なります。受け取り側なら3日分を得られる日、支払い側なら3倍のコストがかかる日です。短期売買でも、この日をまたぐかどうかで収支が変わります。
確認する場所
- 業者の公式サイトのスワップ一覧。通貨ペアごとの買い・売りの提示額が掲載されています。
- MT4/MT5の銘柄仕様。気配値表示で銘柄を右クリックし「仕様」を開くと、スワップの値と3日分が付与される曜日が確認できます。
- 実際の履歴。ターミナルの取引履歴で、日々加算された金額を確認できます。
3番目が最も確実です。提示されている数値と実際の加算額が一致するかを、数日分だけでも突き合わせておくと、想定外のコストに気づけます。
なお、スワップの単位表記は業者ごとに違います。「1ロットあたりの円額」なのか「pips」なのかを確認してから計算してください。

実務での注意
- 提示額は変わる。政策金利の変更や市場環境で日々動きます。過去の数値で長期の収支を見積もらないでください。
- プラスがマイナスに転じることがある。金利差が縮まれば受け取りが支払いになります。
- スワップ狙いでも為替変動は避けられない。受け取り額を為替差損が上回れば意味がありません。
- 課税は決済時。確定した損益に含めて計算します。未決済ポジションの未確定分は原則として含めません。
よくある質問
日をまたがなければ発生しませんか
発生しません。ロールオーバーの時点でポジションを持っていなければ対象外です。日中に決済する取引では考慮する必要がありません。
ロールオーバーは日本時間の何時ですか
サーバー時間の日付が変わるタイミングで、多くの業者は日本時間の午前6時前後(夏時間は午前5時前後)に処理します。正確な時刻は業者の取引条件で確認してください。
買いも売りもマイナスなのはなぜですか
業者のコストが上乗せされるためです。金利差が小さい通貨ペアでは、双方がマイナスになることがあります。
スワップだけで利益を狙えますか
受け取りを積み上げる手法はありますが、為替変動のリスクを負い続けることになります。提示額の変更や、金利政策の転換で条件が変わる点にも注意してください。
両建てすればスワップだけ得られますか
買いと売りのスワップは対称ではなく、通常は合計するとマイナスになります。加えて複数口座間・他社間の両建ては禁止行為に該当することがあります。
スワップは経費になりますか
経費ではなく、決済時に確定する損益の一部として計算に含めます。受け取りなら利益、支払いなら損失として扱われます。
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この記事で特に重要な3点
- スワップは金利差の調整額で、ロールオーバー時にポジションを持っていると発生する。
- 計算は1ロットあたりの提示額 × ロット数 × 日数。週に1日、3日分がまとめて付く。
- 提示額は日々変わり、プラスがマイナスに転じることもある。実際の履歴で加算額を確認する。

