結論からいうと、必要証拠金は「取引数量 × 基準通貨の価格 ÷ レバレッジ」で計算します。米ドル/円を1ロット(10万通貨)、1ドル150円、レバレッジ500倍なら3万円です。つまずくのは基準通貨が円でない銘柄とゴールドなど契約サイズが違う銘柄なので、銘柄別に計算例を並べて確認してください。
| 項目 | 結論 |
|---|---|
| 計算式 | 取引数量 × 基準通貨の価格 ÷ レバレッジ |
| 基準通貨 | 通貨ペアの左側(USDJPYならUSD、EURUSDならEUR) |
| 円換算 | 基準通貨が円でない場合は、円建てに直して計算する |
| ゴールド(XAUUSD) | 1ロット=100オンスが一般的。契約サイズを確認する |
| 確定するタイミング | ポジションを建てた時点。その後は変動しない |
| 複数ポジション | それぞれの必要証拠金を合計する |
| 同一口座内の両建て | 証拠金が加算されない業者と、両方分かかる業者がある |
| 最終確認日 | 2026年9月7日 |
計算の順序
- 1ロットが何通貨かを確認する。標準は10万通貨ですが、口座タイプによって異なることがあります。
- 取引数量を出す。ロット数 × 1ロットあたりの通貨量です。
- 取引額を計算する。取引数量 × 基準通貨の価格。円でなければ円換算します。
- 適用レバレッジで割る。口座の最大値ではなく、その銘柄・その残高で適用される倍率を使います。
1番目を飛ばさないでください。1ロット=1,000通貨に設定された口座タイプもあり、標準と思い込むと100倍の数量を建てることになります。

銘柄別の計算例
前提:1ドル=150円、1ユーロ=1.08ドル、ゴールド1オンス=2,000ドル、いずれも1ロット。
| 銘柄 | 取引額(円換算) | 500倍 | 1000倍 | 100倍 | 25倍 |
|---|---|---|---|---|---|
| 米ドル/円(10万通貨) | 1,500万円 | 30,000円 | 15,000円 | 150,000円 | 600,000円 |
| ユーロ/米ドル(10万ユーロ) | 1,620万円 | 32,400円 | 16,200円 | 162,000円 | 648,000円 |
| ゴールド(100オンス) | 3,000万円 | 60,000円 | 30,000円 | 300,000円 | 1,200,000円 |
ユーロ/米ドルの計算
基準通貨はユーロです。10万ユーロ × 1.08ドル=108,000ドル。これを円換算すると 108,000 × 150 = 1,620万円。レバレッジ500倍で割ると32,400円になります。
ここでドル円のレートが動けば、必要証拠金も変わります。円建て口座で外貨ペアを取引する場合、この二重の換算が入ることを覚えておいてください。
ゴールドの計算
ゴールドは通貨ペアではないため、契約サイズで考えます。1ロット=100オンスが一般的で、1オンス2,000ドルなら 100 × 2,000 = 200,000ドル。円換算で3,000万円です。同じ1ロットでも米ドル/円の2倍の取引額になる点に注意してください。
また、ゴールドは通貨ペアより適用レバレッジが低く設定されるのが一般的です。取引条件のページで銘柄ごとの倍率を確認してください。
必要証拠金が変わる場面
| 場面 | 影響 |
|---|---|
| 口座残高が一定額を超えた | 適用レバレッジが下がり、新規建玉の必要証拠金が増える |
| 重要指標の前後 | 一時的に証拠金要件が引き上げられることがある |
| 週末・長期休暇の前 | 持ち越しに証拠金の割増が課されることがある |
| 銘柄を変えた | 銘柄ごとに最大レバレッジが異なる |
| 為替レートが動いた | 新規に建てる分の必要証拠金が変わる |
重要なのは、すでに建てているポジションの必要証拠金は原則として変わらないことです。建玉時点の金額で固定され、後からレートが動いても再計算されません。変動するのは有効証拠金のほうで、これが証拠金維持率を動かします。

建てる前に確認する3つ
- 1ロットの通貨量。取引条件のページ、またはMT4/MT5の銘柄仕様で確認します。
- その銘柄に適用されるレバレッジ。口座の最大値とは限りません。
- 建てた後の証拠金維持率。必要証拠金だけでなく、ロスカットまでの余裕も確認します。
MT4/MT5では、気配値表示で銘柄を右クリックし「仕様」を開くと、契約サイズや証拠金の計算方法が表示されます。計算する前に、まずこの画面を見るのが確実です。
よくある質問
必要証拠金と証拠金維持率はどう違いますか
必要証拠金はポジションを持つために拘束される金額、証拠金維持率は「有効証拠金 ÷ 必要証拠金 × 100」で表す健全性の指標です。維持率が業者の水準を割るとロスカットになります。
両建てすると証拠金は2倍必要ですか
業者によります。同一口座内の両建てでは、証拠金を加算しない扱いと、両方分を必要とする扱いがあります。取引条件で確認してください。
含み損が増えると必要証拠金も増えますか
増えません。減るのは有効証拠金のほうです。その結果として証拠金維持率が下がります。
ボーナスは必要証拠金に使えますか
クレジット型のボーナスを証拠金として使える業者があります。ただし出金できる資金ではないため、実際に失える金額とは分けて考えてください。
0.01ロットでも計算方法は同じですか
同じです。米ドル/円0.01ロット(1,000通貨)なら取引額15万円、500倍で必要証拠金300円になります。
計算した金額と表示が違います
適用レバレッジが想定と違う、契約サイズが標準でない、換算レートが異なるといった理由が考えられます。銘柄の仕様画面で契約サイズと証拠金計算方法を確認してください。
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この記事で特に重要な3点
- 計算式は取引数量 × 基準通貨の価格 ÷ レバレッジ。円建てでない銘柄は円換算してから割る。
- ゴールドは1ロット=100オンスが一般的で、同じ1ロットでも取引額が大きい。適用レバレッジも低いことが多い。
- 建てた後の必要証拠金は原則として変わらない。動くのは有効証拠金と証拠金維持率のほう。

