結論からいうと、MT5の注文は「成行」+「待機注文6種類」です。MT4の4種類にBuy Stop Limit・Sell Stop Limitが加わっています。この2つは「逆指値が発動したら、その位置に指値を置く」という2段構えの注文で、ブレイク後の押し目を自動で狙えます。加えてMT5には注文実行方針(Fill Policy)という設定があり、ここが約定の可否に関わります。
| 注文の種類 | 意味 | MT4 |
|---|---|---|
| 成行 | 今の価格ですぐ約定させる | あり |
| Buy Limit | 現在価格より下で買う | あり |
| Sell Limit | 現在価格より上で売る | あり |
| Buy Stop | 現在価格より上で買う | あり |
| Sell Stop | 現在価格より下で売る | あり |
| Buy Stop Limit | 指定価格まで上昇したら、そこに買いの指値を置く | なし |
| Sell Stop Limit | 指定価格まで下落したら、そこに売りの指値を置く | なし |
| 最終確認日 | 2026年9月7日 | |
MT5だけの2種類を理解する
Stop Limitは2つの価格を指定する注文です。1つ目で発動し、2つ目に指値が置かれます。
前提:米ドル/円が150.00円のとき、151.00円を上抜けたら上昇継続と判断したい。ただし高値づかみは避け、150.80円まで押したところで買いたい——という場面。
| 入力欄 | 値 | 意味 |
|---|---|---|
| 価格(ストップ価格) | 151.00 | ここに到達したら注文が発動する |
| ストップリミット価格 | 150.80 | 発動後、この価格に買いの指値が置かれる |
MT4では、151.00円を監視して手動で指値を置くしかありませんでした。MT5ならこの一連の動作を1つの注文で予約できます。
ただし注意点があります。発動後に価格が戻らなければ、指値は約定しません。ブレイクしたまま伸び続けた場合、エントリーの機会を逃します。

注文実行方針(Fill Policy)
MT5には、注文の一部しか約定できない場合の扱いを指定する設定があります。MT4にはない項目です。
| 方針 | 挙動 |
|---|---|
| Fill or Kill(FOK) | 指定数量の全部が約定できなければ、注文自体を取り消す |
| Immediate or Cancel(IOC) | 約定できる分だけ成立させ、残りは取り消す |
| Return | 約定できる分を成立させ、残りは注文として残す |
選べる方針は銘柄と業者の設定によって決まります。「対応していない実行方針」というエラーが出た場合は、注文画面で別の方針に変えてください。
少額の取引では意識する場面がほとんどありません。大きな数量を扱うときや、流動性の薄い銘柄で影響が出ます。
発注と決済の手順
- F9キーで注文画面を開く。
- 銘柄・数量・注文種別を指定する。
- 決済逆指値(S/L)を入力する。ストップレベル以上離す必要があります。
- 必要なら決済指値(T/P)と有効期限を設定する。
- 発注し、ツールボックスの「取引」タブで建玉を確認する。
- 決済は建玉を右クリック→「ポジションを決済」。一部決済は決済画面で数量を書き換える。
ヘッジング方式の口座では、MT4と同じく建玉が個別に管理されます。ネッティング方式では1銘柄1ポジションに集約され、反対売買で数量が相殺されます。海外FX業者の口座は多くがヘッジング方式です。

エラーが出たときの原因
| 表示 | 主な原因 | 対処 |
|---|---|---|
| 無効なストップ | S/L・T/Pがストップレベルより近い | 銘柄仕様で値を確認し、離して置く |
| 対応していない実行方針 | Fill Policyが銘柄の設定と合わない | 注文画面で別の方針を選ぶ |
| 資金不足 | 必要証拠金が足りない | 数量を減らすか入金する |
| 不正な数量 | 最小ロット未満、または刻み幅に合っていない | 銘柄仕様のロットステップを確認 |
| マーケットクローズ | 取引時間外 | 取引セッションを確認する |
| 取引が無効 | 投資家パスワードで接続している | 取引パスワードでログインし直す |
よくある質問
Stop Limitはどんなときに使いますか
ブレイクを確認したうえで、押し目や戻りから入りたいときです。ただし価格が戻らなければ約定しないため、機会を逃す可能性とセットで考えてください。
MT4の注文と操作は違いますか
基本の流れは同じです。違うのは待機注文が6種類あること、実行方針の設定があること、決済画面の名称が変わっていることです。
有効期限を設定できますか
できます。注文画面で「指定日時まで」などを選ぶと、その時刻を過ぎた待機注文は自動的に取り消されます。
複数ポジションを一括決済できますか
ツールボックスで複数選択して右クリックすると、まとめて決済できます。MT4より操作しやすくなっています。
チャート上から発注できますか
できます。チャート上で右クリック→「取引」から注文でき、ワンクリック取引パネルも表示できます。誤発注に注意してください。
損切りを後から変更できますか
建玉を右クリック→「ポジションの変更」で可能です。チャート上のラインをドラッグしても変更できますが、意図せず動かさないよう注意してください。
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この記事で特に重要な3点
- MT5の待機注文は6種類。追加された2つは「発動後に指値を置く」2段構えの注文。
- 注文実行方針(Fill Policy)がMT5固有。エラーが出たら別の方針を選ぶ。
- 損切りは発注と同時に。部分決済は決済画面で数量を書き換える。

